シミには原因ごとに様々なタイプがあります。見た目もタイプごとに違っているので見分けやすいものもあることから、専門家ではなくても知識があればある程度は自分の顔に表れているシミが何者なのか推測できます。種類ごとに効きやすい治療とそうではないものがあり、お医者様は患者さんの皮膚を入念に観察したうえでどのような方法が一番効くか見立てを点てていくのですね。一番ポピュラーなタイプのシミは年を取ると嫌でも皮膚に登場してしまう老人性色素斑でしょう。
老化現象だから若い世代には無縁のものだと錯覚されますが、実際には若年層にも発症します。自分は若いからまだ大丈夫だという油断は大敵ですね。このタイプにはQスイッチルビーレーザーという専用のマシンを使用したレーザー治療が大きな効果を発揮します。患者さんは横になっているだけなので負担も少ないですし、時間もかからないのですぐ終わります。
他にも、シミを生成するメラニン色素を皮膚から追い出す効果のある塗り薬を使った治療も大きな効果があります。一般的に目の下のクマと言われているものも、実はシミの一種です。正式な名前は遅発性両側性太田母斑様色素斑という、非常に長く小難しい名前なのですがこちらにもQスイッチルビーレーザーがよく効きます。ただ、塗り薬や他の治療法も効果のある老人性色素斑とは異なり、レーザー治療以外の方法は効果が少ないという性質がありますので、クマを取りたい人は注意しておきましょう。